中国地域さんさんコンソ 新技術説明会 2009年11月26日(木)
会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)
 
261

材料・加工(1)
二酸化炭素のエポキシへの固定化触媒の開発による環状炭酸エステルの合成
Development of Catalyst for the Synthesis of Cyclic Carbonate from Epoxide and Carbon Dioxide
10:30〜11:00
岡山大学 大学院自然科学研究科 機能分子化学専攻(工学部物質応用化学科)
  教授  酒井 貴志
http://achem.okayama-u.ac.jp/soc/index.html
新技術の概要
エポキシと二酸化炭素から環状炭酸エステルを合成するメソポーラスシリカゲル固定化有機触媒を開発した。この触媒はメソポーラスシリカゲル上に臭化トリフェニルホスホニウムを架橋させたもので、低圧下、無溶媒反応で高収率で目的物を生成する。
従来技術・競合技術との比較
従来のホスゲン法では、猛毒のホスゲンとジオールを用いているため、危険であり、また塩酸の廃棄物が出るが、本法では目的物のみが生成し、安全である。また、触媒も簡単に調製でき、安定かつ繰り返し使用可能である。
技術の特徴
・猛毒のホスゲンを使用しない環状炭酸エステル合成の安全な方法である
・触媒の調製が容易である。反応条件が従来法より温和(100℃、 1Mp)である
・高収率で生成物が得られ、触媒を有機溶媒で洗うだけで繰り返し使用できる
想定される用途
・二酸化炭素とエポキシの反応による炭酸エステルの合成
関連情報
・サンプルの提供可能
J-STORE掲載特許情報
・環状炭酸エステルの合成のための固定化触媒に用いる触媒架橋剤の製造方法、及びその固定化触媒の製造方法、及びその固定化触媒に用いる触媒架橋剤、及びその固定化触媒

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262

バイオ・医療(1)
高度特異的タグシステムを利用した新規ペプチド創薬
A novel peptide drug discovery method using highly specific tag system
11:00〜11:30
岡山大学 大学院自然科学研究科 機能分子化学専攻 助教 今中 洋行
http://www.biotech.okayama-u.ac.jp/labs/nakanishi/
新技術の概要
立体構造と活性を高度に保持しつつ配向制御を可能とするタンパク質固定化技術を利用して、ターゲットタンパク質分子の立体構造の差異をナノレベルで認識し、高度な結合親和性を示すペプチド薬剤の迅速な分離同定を可能とする方法。
従来技術・競合技術との比較
固定化基材表面の化学物質やタンパク質などによる処理を必要とせず、安価なポリスチレンプレート上で応用展開できる利便性を有する。また、使用するタグの高い表面親和性により、スクリーニング操作の高度な迅速化が可能である。
技術の特徴
・固体表面上におけるタンパク質立体構造の高度な保持
・部位特異的なタンパク質・ペプチドの固定化
・簡便・迅速なスクリーニング操作
想定される用途
・細胞内ガン関連タンパク質のターゲッティング
・迅速なペプチド創薬
・ペプチド薬剤の親和性評価

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263

バイオ・医療(2)
タンパク質カチオン化技術の医用工学への応用
Development of protein cationization techniques for biomedical engineering
11:30〜12:00
岡山大学 大学院自然科学研究科 機能分子化学専攻 准教授 二見 淳一郎
http://www.biotech.okayama-u.ac.jp/labs/yamada/index.html
新技術の概要
化学修飾技術を駆使したタンパク質のカチオン化技術は、タンパク質の(1)細胞内導入、(2)変性状態での可溶化、(3)変性タンパク質のin cell foldingを可能とする独自開発技術で、次世代の医用工学分野に貢献しうる基盤技術です。
従来技術・競合技術との比較
可逆的変性カチオン化法は、変性状態のタンパク質を材料として生細胞内で活性構造に巻き戻して機能させることができる革新技術であるほか、汎用されるGST融合タンパク質に特化した高効率な導入試薬も提案します。
技術の特徴
・タンパク質ベースのプロドラッグデザイン
・タンパク質の溶解性制御
・タンパク質のリフォルディング技術
想定される用途
・研究用試薬
・細胞再生医療支援技術
・タンパク質ベースのドラッグデザイン
関連情報
・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

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264

バイオ・医療(3)
ブドウ球菌によるバイオフィルム形成阻害剤と医療機器への応用
Inhibitors of biofilm formation by Staphylococci and an application to medical equipments
13:20〜13:50
就実大学 薬学部 薬学科 准教授 塩田 澄子
http://www.shujitsu.ac.jp/web/department/pharm/labs/shiotasumiko.html
新技術の概要
臨床上問題となるメチシリン黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むブドウ球菌のバイオフィルム形成を抑制する物質(アビエチン酸及び類似体)を見出した。この物質は抗生物質等とは異なり、ブドウ球菌の生育を阻害することなく、バイオフィルム形成を阻害する。
従来技術・競合技術との比較
これまでにもバイオフィルム形成を阻害する物質は多く見出されているが、本物質は抗菌活性を示さない濃度でバイオフィルム形成を抑制する。すなわち常在細菌叢を乱したり、薬剤耐性菌を誘導することなくバイオフィルム形成のみ有効に阻害することができる。
技術の特徴
・洗面台や風呂場など水周りに係る設備への応用
・排水溝や配水管への応用
・歯磨き粉やチューインガム等の基材への応用
想定される用途
・バイオフィルム形成阻害剤でコーティングした血管留置カテーテルや尿路カテーテル
・バイオフィルム形成阻害剤でコーティングした人工歯(デンタルインプラント)
・バイオフィルム形成阻害剤を浸透したガーゼや包帯、ドレッシング材等

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265

土木、建設(1)
桁端衝突時の固定支沓破壊防止(ダンパーを用いた衝撃吸収経路の付加)
Fracture privention of fixed-type bearings at the event of pounding of girder ends
13:50〜14:20
鳥取大学 大学院工学研究科 社会基盤工学専攻 准教授 谷口 朋代
http://www.tottori-u.ac.jp/souran/view2.asp?IDN=34
新技術の概要
高架橋に見られる橋脚〜支沓〜橋梁システムでは、地震時の隣接橋梁の桁端同士の衝突に伴う運動量が橋梁→固定支沓→橋脚と伝達された後にシステム全体の応答が変わることから、固定支沓は橋梁と橋脚の運動量の和に耐えきれずに損傷していたと考えられる。そこで、橋梁と橋脚をダンパーで連結して衝撃吸収経路を形成し、固定支沓が伝達していた運動量を吸収させる方法を開発した。
従来技術・競合技術との比較
地震時の橋梁同士の桁端衝突による衝撃が固定支沓を介して橋脚へ伝達されることが、固定支沓の破壊の原因であったと考えるが、このことに着目して固定支沓の破壊防止を試みる従来技術はない。本技術は、橋梁と橋脚をダンパーで連結することで衝撃吸収経路を形成し、従来は固定支沓が伝達していた衝撃を当該経路が吸収することによって、固定支沓の破壊を防止するものである。
技術の特徴
・衝撃以外の荷重(温度や活荷重による伸縮など)は、受け流す
・既製品のダンパーを用いることができ、取り付け構造も簡単であるので、廉価である
・既設構造物に取り付けが可能である
・ダンパーの抵抗値や本数を調整することで、吸収エネルギーを調整することができる
想定される用途
・橋梁と橋脚や橋台との結合点(弾性支沓でも同様の効果あり)
・部材や連結部品の大きさ(剛性や断面)が急変する場合
・部材の主たる耐力方向とは異なる方向の荷重が作用することを避けたい場合
・衝突などをきっかけに、応答性状が急変する場合
・衝突の発生は避けられないが、それに伴う衝撃の伝播を食い止めたい場合
関連情報
・外国出願特許あり

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266

環境・エネルギー(1)
温泉を熱源とする温度差エンジンの出力向上技術
Output improvement technology of Stirling cycle engine by adding a small amount of phase change material
14:20〜14:50
米子工業高等専門学校 機械工学科 准教授 森田 慎一
http://www.yonago-k.ac.jp/
新技術の概要
100℃以下の低温度差で駆動する温度差エンジンの作動流体中に、微量の相変化物質を添加することで出力を向上し、実用出力を得る技術です。熱機関に大掛かりな熱交換装置を付加する必要がなく、熱源温度の違いにも対応することができます。
従来技術・競合技術との比較
単相気体を利用する従来の同方式温度差エンジンに対して、最大で数倍の出力向上効果を確認できました。タービン方式や熱電素子による方法に対して、作動状態の面白さをも求める用途に向く技術です。
技術の特徴
・電池不要のラジコン船
・太陽光利用屋外充電器用途の原動機
・駆動インテリア
想定される用途
・温泉熱による発電用原動機
・浴槽のお湯によって駆動する浴室内サーキュレータ
・湯船に浮かべる灯篭(豆電球)の電源供給のための原動機

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267

環境・エネルギー(2)
岡山大学グリーンフェライトの新機能
Some Novel Functionalities on "Green Ferrite" of Okayama University
15:00〜15:30
岡山大学 大学院自然科学研究科 先端基礎科学専攻 教授 池田 直
新技術の概要
電気分極を形成する電子集団の存在と、その特異な特性を生かす電子素子について提案します。
従来技術・競合技術との比較
電子の集団が電子分極を保持する形に秩序形成した物質をもちいることで、今までに知られているいろいろな電子素子を、異なる原理方法で実現することができます。
技術の特徴
・非線形電気伝導特性
・光応答特性と高い光吸収
・電荷秩序の再配置現象
想定される用途
・トランジスタ
・太陽電池
・メモリー
関連情報
・外国出願特許あり

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268

環境・エネルギー(3)
p型有機芳香族分子とn型フラーレン分子系の接合による太陽電池開発
Solar cell by p/n junction of aromatic compounds and fullerene derivatives
15:30〜16:00
岡山大学 大学院自然科学研究科 機能分子化学専攻 教授 久保園 芳博
http://interfa.rlss.okayama-u.ac.jp/
新技術の概要
移動度が高くワイドギャップ半導体である芳香族有機分子ピセンならびにナローギャップ半導体であるペンタセンと、フラーレンの組み合わせによる太陽電池開発の現況について述べる。また、関連してピセン電界効果トランジスタの極めて高い電界効果移動度と優れたガスセンシング特性を述べる。
従来技術・競合技術との比較
従来にない極めて高い移動度と大きなバンドギャップを有する芳香族分子と、ナローギャップ半導体であるペンタセンを利用することによる高効率な太陽光吸収と、移動度が高いために再結合の抑制効果が期待される。また、ピセン電界効果トランジスタは従来物質より極めて高い移動度を有する。
技術の特徴
・アクティブマトリックスディスプレイ駆動用トランジスタ
・フレキシブルトランジスタ
・集積型ガスセンサ回路
想定される用途
・フレキシブル太陽電池としての利用
・太陽電池駆動型ガスセンサとしての利用
・太陽電池駆動型トランジスタ

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269

環境・エネルギー(4)
石炭灰の有効利用
Effective use of coal fly ash
16:00〜16:30
岡山大学 大学院環境学研究科 資源循環学専攻 教授 三宅 通博
新技術の概要
石炭灰の再資源化阻害因子となっている未燃焼炭素分と水蒸気又は二酸化炭素とを高温で接触させて、工業原料として利用可能な水素及び/又は一酸化炭素を生成させることで、石炭灰中の未燃焼炭素分を除去する技術。
従来技術・競合技術との比較
石炭灰中の未燃焼炭素分の分離除去法として、水と非水溶液とを用いて分離する方法、静電向流ベルト式による分離方法、電極を備えた電気集塵機による分離方法、酸素存在下で石炭灰を溶融することで除去する方法が提案されているが、利用されていない。
技術の特徴
・ガス化により生成される水素と一酸化炭素は、有機化合物の合成原料や燃料電池の燃料として利用可能
・ガス化処理後の石炭灰(残渣)は、殆ど未燃焼炭素を含まないので、セメント原料や土木資材として利用可能
・火力発電と燃料電池とのコージェネレーションが可能
想定される用途
・石炭炊き炉から排出される石炭灰の処理

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<相談予約・連携・ライセンスについて>
中国地域産学官連携コンソーシアム事務局
TEL:086-251-7151   FAX:086-251-8442
mailinfo@sangaku-cons.net



中国地域さんさんコンソ 新技術説明会 2009年11月27日(金)
会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)
 
271

情報(1)
Mobile Mapping System による道路の3Dモデル構築とその応用
Construction of 3D Road Model Using a Mobile Mapping System
10:20〜10:50
岡山理科大学 工学部 情報工学科 准教授 島田 英之
http://jr.ice.ous.ac.jp/
新技術の概要
近年実用化が始まったモービル・マッピング・システム(MMS)は、道路を走行しながら高精度なレーザー測量を行える。膨大な測量データの可視化方法は点群表示が主流だったが、今回、高速なポリゴン表示を可能とし、データの新たな活用法を提案する。
従来技術・競合技術との比較
従来、MMSの膨大な点群から面を生成するには、データの一部をオペレータが抽出し、半自動的な作業を要していた。本技術では、任意の視点から見た点群から瞬時に面を生成し、リアルタイムに確認できる。
技術の特徴
・MMSによる点群から現実の光景に近い高精度な3DCGを高速生成可能
・道路の視界、路面の起伏など、点群表示に比べて読み取れる情報が飛躍的に増大
・小規模なPCにおいても高速に動作
想定される用途
・道路改良工事の効率化
・道路の定期的診断
・仮想空間、ゲームなどへの応用
関連情報
・サンプルの提供可能

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272

情報(2)
プロジェクタとカメラを利用した、ワンショットスキャンによる動的シーンの形状計測
Shape measurement of dynamic scenes by one-shot scanning using a projector and a camera
10:50〜11:20
広島市立大学大学院 情報科学研究科 知能工学専攻 講師 古川 亮
http://www.cv.info.hiroshima-cu.ac.jp/
新技術の概要
1台のプロジェクタと1台のカメラを利用した形状計測技術である。プロジェクタから、単純な格子状のパターンを投影し、それを撮影した1枚の画像のみから形状計測が可能である。
従来技術・競合技術との比較
高速度カメラを併用することで、非常に高速に動く物体の形状計測が可能である。競合技術の多くは、複数の画像を利用したり、多数の色を利用するため、高速物体の計測が出来なかったり、カメラの仕様によっては適用できない。
技術の特徴
・カメラとプロジェクタのみで形状計測が可能
・非常に高い速度で変化する形状の測定が可能
・物体表面の材質や、色に対して頑健
想定される用途
・衝突破壊試験における形状変形過程の測定
・高速搬送中の被加工物の形状測定
・高速に回転する吸排気ファンの形状検査

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273

情報(3)
可逆圧縮符号化技術及び三次元カラーバーコード・システム
Three dimention color bar code using Lossless Coding Technology
11:20〜11:50
島根大学 総合理工学部 数理・情報学科 講師 六井 淳
http://www.cis.shimane-u.ac.jp/~rokui/
新技術の概要
二次元の単色コードを多層に配置することで、大容量、並列読取り、立体情報格納(三次元)が可能なカラーコードを提案する。ジョイントステレオ符号化を基礎とし、木構造を利用することで暗号化による情報保護も容易に行うことができる。
従来技術・競合技術との比較
現在、最も普及しているQRコードは容量の問題があり、ネットを利用したIndexコードが主流である。提案する三次元コードは情報容量が多いだけでなく、著作権保護が可能であるため、音楽情報や映像情報を扱う新しい分野を開拓可能である。
技術の特徴
・MPEG4に利用されているジョイントステレオ符号化を基礎とする高い圧縮性能
・圧縮処理の際に生じる木構造情報を利用した暗号化
・多層的に単層情報を保存することで、立体的に情報の読取が可能
想定される用途
・従来のバーコードでは扱えないような音楽情報や映像情報を格納できる
・情報圧縮の際に生じる木構造情報をライセンスキーとして利用できる
・立体的に情報を格納できるため、デザイン性の高いカラーコード(切手など)が生成できる
J-STORE掲載特許情報
・可逆圧縮用符号化システム及び情報媒体

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274

情報(4)
匿名認証技術を高度に実現する代数計算ライブラリ
Algebraic calculation library for anonymous authentication
13:00〜13:30
岡山大学 大学院自然科学研究科 産業創成工学専攻 助教 野上 保之
http://www.trans.cne.okayama-u.ac.jp/~nogami/jp_new_index.html
新技術の概要
極めて複雑化され、情報爆発時代とも言われる現代情報化社会において、もはやユーザ個人のプライベートな情報は積極的に秘匿せざるを得ない状況になっている。本技術は、いわゆる匿名認証技術をもってこれを解決するものであり、とくにグループ署名をもちいた匿名認証技術を高度に実現するための計算ライブラリを提供するものである。
従来技術・競合技術との比較
従来のセキュリティ技術はとかくスケーラビリティがないものがほとんどで、数年先に危殆化する恐れを意識しながら使うことが多かったが、本技術はそういう意味で高度なスケーラビリティをもつ。
技術の特徴
・暗号強度のスケーラビリティ
・処理が高速かつ実装がコンパクト(マイコンなど)
・公開鍵暗号に広く用いることができる適用先のスケーラビリティ
想定される用途
・電子認証技術一般(ユーザ認証,匿名認証,機器認証)
・暗号通信技術一般(暗号通信,認証プロトコル)
関連情報
・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

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275

情報(5)
グループ署名を用いた匿名認証
Anonymous Authentications Using Group Signatures
13:30〜14:00
岡山大学 大学院自然科学研究科 産業創成学専攻情報通信システム学講座
  准教授 中西 透
http://www.sec.cne.okayama-u.ac.jp/~nakanisi
新技術の概要
楕円曲線暗号とペアリング計算に基づくグループ署名と呼ばれる暗号技術を利用することにより、不正アクセス防止とユーザプライバシーの保護を両立したユーザ認証基盤に関する研究開発を行っている。
従来技術・競合技術との比較
現在利用されているユーザ認証ではサーバ側にアクセス履歴が残りプライバシ侵害の可能性があるが、本研究の匿名認証では、サーバが誰がアクセスしているか知ることなく不正ユーザのアクセスを防止できる。
技術の特徴
・ユーザのプライバシの保護
・不正アクセスの防止
・高速なペアリング実装の利用による高速動作
想定される用途
・Webサービスにおけるユーザ認証のプライバシ保護
・無線LAN認証におけるユーザ認証のプライバシ保護
・プライバシを保護した属性証明書サービス

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276

情報(6)
映像フィードバックを利用するバーチャルスポーツシステム
Virtual Sport System Using Video Feedback
14:00〜14:30
近畿大学 工学部 情報システム工学科 准教授 田中 一基
http://www8.atwiki.jp/kazumoto/pages/11.html
新技術の概要
バーチャルスポーツシステムによる運動スキル向上のため、ユーザと仮想対象物(CG選手やCGボール等)とのインタラクションを映像化し、これをユーザにフィードバックする手法。
従来技術・競合技術との比較
従来のバーチャルスポーツシステムにはインタラクションを3次元的に映像化する機能は無い。本技術は従来システムと競合するものではなく、新たな付加価値(機能)を提案するものである。
技術の特徴
・仮想空間で行った自分のパフォーマンスを客観的に観察することができる
・仮想空間の任意の方向から自分の挙動を観察できる
・アバタではなくユーザ自身と仮想空間との融合を行うため、表情など詳細なパフォーマンスを損なわずに観察できる
想定される用途
・スポーツのスキル訓練
・バーチャルスポーツを応用したリハビリ訓練
・コンピュータゲーム
関連情報
・ソフトウェア試作の相談に応じます

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277

ものづくり(1)
視覚障害者のための盲導犬ロボットの開発とガイド機器の可能性
Development of a Guide-Dog Robot for a Visually-Handicapped Person and the posibility of Guide machine
14:30〜15:00
広島大学 産学連携センター 新産業創出・教育部門 教授・部門長 三枝 省三
http://www.hiroshima-u.ac.jp/vbl/
新技術の概要
盲導犬の機能を自立移動ロボットに代行させることで視覚障害者の活動領域を広げることを目指している。障害物とその検出・回避の考え方、またロボットと人とのインターフェースに着眼し人に優しいロボット技術を提案する。これらはまたガイド機器としても展開も可能である。
従来技術・競合技術との比較
視覚障害者向けの電子補助システムとして、極限られた機能に着眼した超音波センサー型や白杖を模した振動型センサーがある。それに対して本システムはより現実的な犬に近い形での機能を具備しており、自立移動が可能である。
技術の特徴
1. センサーひとつで、障害物とユーザの歩調を読み取るセンサー活用方法を有している
2. 同伴者(ユーザ)検出には人の特徴を考慮し、外乱に強い方法となっている
3. ユーザの歩調に合わせた制御で人に優しいインターフェースコンセプトを実現している
想定される用途
1.人に優しい視覚障害者のためのガイド機器
2.荷物を持ち運びする人に対するガイドロボット(例:空港ポーター・ロボット、ホテルなどのドアボーイ・ロボット、買い物ロボット)
3.よりフレキシブルな生産現場への展開(セル生産現場での作業拠点間運搬ロボット)

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278

材料・加工(2)
カーボンナノチューブ超分散技術を利用した導電性・光機能性薄膜材料
Carbon nanotube composite films adopting superdispersion technique: Conducting and/or photovoltaic thin films
15:10〜15:40
岡山大学 大学院環境学研究科 資源循環学専攻 准教授 高口 豊
http://www.ecm.okayama-u.ac.jp/yuki/
新技術の概要
デンドリマーを利用した独自の超分散技術によりカーボンナノチューブ複合膜を作成することを可能とした。得られる薄膜は,カーボンナノチューブの物性を利用した導電性薄膜や光機能性(太陽電池・光触媒・光センシング)薄膜としての応用が期待される。
従来技術・競合技術との比較
非共有結合を利用した分散手法であるためカーボンナノチューブの物性を損なわない上,温和な条件で長尺のナノチューブを高濃度で分散させることが可能である。カーボンナノチューブ上の官能基密度が高く他材料との混和性が著しく向上する。
技術の特徴
・有機・無機材料を問わず,あらゆる材料とカーボンナノチューブを複合化した膜の作製が可能
・長尺のカーボンナノチューブの分散が可能でフィルムの性能向上が見込まれる
・簡便なプロセスでのフィルム作製が可能で実用的
想定される用途
・透明電極薄膜
・太陽電池用薄膜
・光触媒薄膜
関連情報
・サンプルの提供可能

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279

バイオ・医療(4)
潤沢な資源を用いた新規タミフル製造技術
New methods for Tamiflu synthesis using plentiful resources
15:40〜16:10
岡山大学 教育学研究科、自然科学研究科兼坦 理科教育講座 准教授 石川 彰彦
http://ed-www.ed.okayama-u.ac.jp/%7erika/science.html
新技術の概要
タミフルはRoche社により工業的に製造されているインフルエンザ薬である。新型インフルエンザの流行時の対処法としては、タミフルの備蓄と使用が柱となっているが、消費拡大による原料シキミ酸の枯渇が懸念されている。本研究では、潤沢な天然資源を基質として用いるタミフル新規合成法の開発を行った。
従来技術・競合技術との比較
シキミ酸を原料としたRoche法にかわるタミフル新規合成法の開発が望まれており、幾つかの研究グループが合成に成功している。それらの方法は毒性の高い、あるいは高価な反応剤の使用を要するなど、現行法に匹敵するプロセスの開発は困難である。本法は、豊富な資源を原料とする新規合成法であり、単純な反応系、安価な試薬類を用いる点等に特長があり、最近報告された合成法と比べ現実的側面を有している。
技術の特徴
・豊富かつ安全な原料を用いた新規なタミフル合成法
・タミフル新規誘導体開発のための合成法
・タミフル製造におけるコストダウンの可能性
想定される用途
・現行タミフル合成プロセスへの中間体提供
・タミフルに関するRoche社特許権消滅後のジェネリック医薬品製造法としての可能性

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展示
中国地域さんさんコンソにおける産学連携に関する取り組みや当日発表以外のシーズをパネル展示などで紹介します。科学技術振興機構では、大学の技術シーズが一括して検索できる e-seeds.jp <技術シーズ統合検索システム>やJ-STOREJDream II といったデータベースのデモを行い産学連携のきっかけ-シーズとの出会い-を支援します。また、シーズを活用した産学連携による研究開発を支援するJSTの最適な公募事業を紹介しますので、ぜひお立ち寄りください。




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