四国地区アカデミア発 新技術説明会 2009年4月3日(金)
会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)
 
1

材料
オープンリング共振器電磁結合を用いたマイクロ波電力・マイクロ波信号の非接触伝送技術
Non-contact microwave power and signal transmission using electro-magnetic coupling of open-ring resonators
10:40〜11:10
徳島大学 大学院ソシオテクノサイエンス研究部 先進物質材料部門
 教授 大野 泰夫
新技術の概要
2つの共振器を電磁的に結合させる事で電力の空間移動を起こさせる。放射損がほとんど無く効率的、また帯域が広く取れると言う特徴がある。
従来技術・競合技術との比較
信号伝送技術としては、電波や磁界結合を用いるものより伝送損失が遙かに小さく、帯域が広い。パワー伝送としては、強磁性体(フェライトなど)を用いるものより軽く小型である。
技術の特徴
・従来のボンディングやバンプなどの機械的接続に比べ高周波、広帯域でかつ伝送損失が少ない。
・伝送距離は波長の程度だが、100MHz程度なら道路から自動車への無線充電にも使える。
・リングが半分くらい重なっていれば伝送ができるので、位置合わせ精度が要らない。
想定される用途
・60GHz帯を使ったLSIなどのチップ間信号伝送、ボード・チップ間信号伝送。
・CMOSとGaN系HEMTを組み合わせた超小型無線チップ。
・高耐圧GaNデバイスと組み合わせた超小型非接触充電器。
J-STORE掲載特許情報
・発明の名称:高周波信号伝送装置

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2

材料
固体発光性複素多環系蛍光色素の分子設計,合成,機能特性
Molecular design, syntheses, functional properties of solid-emissive heteropolycyclic fluorescent dyes
11:10〜11:40
高知大学 理学部 応用理学科
 教授 吉田 勝平
新技術の概要
耐熱・耐光性に優れた新規な複素多環系蛍光色素を開発した。分子設計により、吸収波長、蛍光波長、溶解性が調整でき、高分子樹脂材料に組み込むことができる。また、濃度消光を緩和させ、固体発光性を持たせることもできる。
従来技術・競合技術との比較
市販の試薬から簡単な合成法により、発光量子収率、耐熱性、耐光性に優れた複素多環系蛍光色素が得られる。蛍光母体に様々な置換基が導入でき、波長調整が可能で溶解性や固体発光性を付与できる。いずれも新規蛍光母体である。
技術の特徴
・比較的簡便に合成できる6種類の新規な蛍光母体を開発した。
・分子設計で発光色、溶解性が調整でき高分子樹脂中に組み込むことができる。
・青から近赤外領域まで、多数の新規な蛍光色素を得た。
・発光量子収率、耐熱性、耐久性に優れている。
・多様な用途が期待できる。
想定される用途
・発光性染料・顔料・インキ
・有機エレクトロルミネッセンス用発光体
・色素レーザー用色素
・色素増感太陽電池用色素
・波長変換用蛍光フィルム
・分析用発光プローブなど
関連情報
・試作可能
・外国出願特許あり
J-STORE掲載特許情報
・発明の名称:複素多環系化合物、それを用いた色素、顔料又は染料、色変換材料組成物及び色変換膜

・発明の名称:複素多環系化合物及び色素

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3

材料
エマルションによるエコ仕様アルデヒド縮合化合物の製造
Emulsion-based ecological aldehyde condensation process
11:40〜12:10
愛媛大学 大学院理工学研究科 物質生命工学専攻
 教授 渡邉 裕
http://www.ehime-u.ac.jp/~achem/orgrea/index.html
新技術の概要
バイオ由来の塩基性アミノ酸を触媒とし、水中でエマルションを反応場として効率良くアルデヒドの自己縮合を行う、環境に調和する製造技術を提供する。
従来技術・競合技術との比較
従来の製造技術は強アルカリ触媒を使用し熱を要する。その他の技術も種々報告されているが、特殊な触媒であったり、長時間の加熱をしたり等の何らかの問題点を持っている。それに対して、本技術ではそのような問題点を排除し、簡便な操作と後処理によって目的を達成できる。
技術の特徴
・エコ仕様で各種合成品へ誘導できる中間体を創製できる
・固体で長鎖のアルデヒドでも適応可能で広範囲の合成品が得られる
・エマルションが簡便に形成されO/W型の反応場が設定される
想定される用途
・機能材料(抽出剤、樹脂可塑剤、液晶材料など)の合成中間体として利用
・医薬品原材料として利用
・新規界面活性剤開発のための中間体として利用

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4

材料
単分子膜を用いたプラスチックと金属メッキ膜の密着強度向上技術
Development of the technique for increasing the adhesive force between a formed plastic and a plated metal film
13:30〜14:00
香川大学 工学部 材料創造工学科
 教授 小川 一文
新技術の概要
少なくともプラスチック成形体基材の表面に単分子膜を形成する工程と、前記単分子膜上に、金属被膜をメッキ形成する工程を用いて、プラスチック基材の表面が基材表面に共有結合した単分子膜を介して金属被膜で被われているプラスチック成形体を製造提供する。
従来技術・競合技術との比較
プラスチック成形体表面に対し、シランカップリング剤によるカップリング処理を行った後、前記プラスチック成形体表面に金属被膜を形成している。しかしながら、シランカップリング剤の塗布方法を用いると、前記プラスチック成形体基材表面に余分なシランカップリング剤が残り、残った前記シランカップリング剤が前記密着性の向上を邪魔し、適切に前記密着性を向上させることが出来ない。
技術の特徴
・プラスチック−メッキ金属膜間の耐剥離力を5倍程度向上できる。
想定される用途
・カー用品
・電気製品
・その他各種メタリック調のプラスチック製品
J-STORE掲載特許情報
・発明の名称:金属被膜を有するプラスチック成形体とその製造方法およびそれらを用いた物品

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5

アグリバイオ
イチゴ重要病害診断のための病原菌検出用PCRプライマー
Method for detecting fungi causing serious damage of a strawberry and the primers detecting thereof
14:00〜14:30
徳島大学 総合科学部 自然システム学科
 准教授 佐藤 征弥
新技術の概要
イチゴの重要病害のうち初期症状が似ていて早期診断の難しい3つの病気(5種の病原菌)を本プライマーセットを用いたマルチプライマーPCRにより迅速かつ正確に診断でき、病気の被害拡大の防止につながる。
従来技術・競合技術との比較
従来のイチゴの病気の診断では、苗から菌を分離・培養するため、時間および菌の形態に関する知識を要する。本発明では、それが迅速化され、菌に関する知識も必要としない。また、マルチプライマーセットにより1度のPCR反応で5種の菌を判別することが可能である。
技術の特徴
・イチゴ病気の診断の迅速化
・被害の大きい病害が一気に診断可能
・診断に専門知識が不要
想定される用途
・イチゴの病気苗の診断による被害拡大の防止
・植える前の土壌を分析し、病気を発生を予測・予防
・イチゴ以外の農作物にも有効

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6

ものづくり
レーザ圧接法による異種金属接合技術の開発
Development of Dissimillar Metals Welding Technology by Laser Pressure Welding Method
14:30〜15:00
阿南工業高等専門学校 技術部
 技術職員 西本 浩司
新技術の概要
張り合わせた異種金属接合材の合わせ面を直接レーザにより加熱または溶融させて、ローラにより圧接することで、高強度な継手が得られるレーザとローラを組み合わせた接合技術
従来技術・競合技術との比較
異種金属接合において、通常の突合せや重合わせ接合で、両金属をともに大きく溶融してしまうと、接合界面に脆い金属間化合物が広範囲に形成し十分な継手強度を得ることができない。本手法では接合界面を直接加熱できるため、入熱を有効に利用することが可能であり、界面溶融制御により高強度な継手が製作可能である。
技術の特徴
・各種異種金属の接合において、界面溶融制御により高強度な継手の製作が可能
・円筒形状への異種金属板の貼り付けが可能
想定される用途
・構造部材の軽量化
・耐食性、導電性の付加
J-STORE掲載特許情報
・発明の名称:レーザ加工装置及び金属接合材の製造方法


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ものづくり
GM冷凍機の改造による絶対温度1K以下の極低温の実現
Achievement of very low temperature below 1 K using GM cryogenic refrigerator
15:10〜15:40
高知大学 理学部 理学科
 教授 西岡 孝
http://p163167.sc.kochi-u.ac.jp/index.html
新技術の概要
4KGM冷凍機を改造することにより、ジュール=トムソン(JT)回路を使わずに絶対温度1K以下を実現し、主要な物性実験を行うことに成功した。また、テラヘルツ産業への利用の可能性を示した。
従来技術・競合技術との比較
従来の技術は複雑なJT回路を利用していたため、システムが大型になり実験室での利用に限られていた。本技術ではJT回路を使用しないため、大幅な開発費の削減・小型化が達成され、実験室以外での利用も可能になった。
技術の特徴
・開発コストは従来の10分の1以下
・カスタムが容易でほとんどの物性実験の対応が可能(高額なヘリウム液化装置は不要)
・小型で可搬性があり、屋外での利用も可能
想定される用途
・物性実験(磁化、電気抵抗、比熱、核磁気共鳴など)
・光学実験(X線回折、中性子回折)
・テラヘルツ産業

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ものづくり
無水銀殺菌ランプおよび殺菌装置
Mercury-free Lamp and System for Steralization
15:40〜16:10
愛媛大学 大学院理工学研究科 電子情報工学専攻
 助教 本村 英樹
http://www.mayu.ee.ehime-u.ac.jp
新技術の概要
ヨウ素とキセノンを封入しヨウ化キセノン(XeI*)の発光に加えて、ヨウ素原子(I*)の紫外発光を利用する無水銀の殺菌ランプ
従来技術・競合技術との比較
従来のヨウ化キセノンランプは253nmのヨウ化キセノンの発光のみを利用していたが、本発明は、放電管を178nm以上の波長域の紫外光を透過するものとすることにより、206nmのヨウ素原子の紫外発光も利用し、波長の異なる紫外光を併用することで確実にDNAを破壊し、殺菌効果を強力なものとする。
技術の特徴
・ヨウ化キセノン(XeI*)無水銀殺菌ランプで、ランプ容器材料が、XeI*に加えて、ヨウ素原子(I*)の紫外発光を透過する
・少なくとも178 nm以上の波長域の紫外光を透過する無水銀殺菌ランプ
・透光性材料が石英ガラスから成る無水銀殺菌ランプ
想定される用途
・無水銀殺菌ランプ
・水浄化システム
・洗浄処理装置
関連情報
・外国出願特許あり

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ものづくり
形状記憶合金糸の微小振動を利用した触覚ディスプレイ
A Tactile Display and the Presentation of Tactile Sensations Using the Micro Vibration of Shape Memory Alloys
16:10〜16:40
香川大学 工学部 知能機械システム工学科
 准教授 澤田 秀之
http://www.eng.kagawa-u.ac.jp/~sawada/
新技術の概要
形状記憶合金の糸に微弱電流パルスを流すことによって振動を生成する、超省電力振動アクチュエータを利用した触覚呈示ディスプレイ。触覚の高次知覚を利用し、様々な素材をなぞった感覚や、叩く、押す、こするといった触覚を呈示可能である。
従来技術・競合技術との比較
本アクチュエータは、皮膚表面の数μm程度の部位に微小振動刺激を与え、皮膚下の触覚受容器を効率よく刺激して触覚の幻覚を生起させるものであり、これまでに同様の原理で触覚感覚を呈示するディスプレイの提案はみあたらない。
技術の特徴
・様々なテクスチャや触覚感覚の呈示が可能な、触って感じるディスプレイ
・常時携帯可能な触覚情報呈示装置、点字ディスプレイ
・触覚コンテンツデータベースの構築と触覚情報配信システム、双方向触覚通信システム
想定される用途
・タッチパネルに実装することにより、見て触って感じることが可能なディスプレイの実現
・視覚障碍者のための点字ディスプレイ、触覚情報呈示装置
・痛みや神経麻痺の診断
関連情報
・サンプルの提供可能

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展示
四国TLOや徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、阿南工業高等専門学校における産学連携に関する取り組みや当日発表以外のシーズをパネル展示などで紹介します。科学技術振興機構では、大学の技術シーズが一括して検索できる e-seeds.jp <技術シーズ統合検索システム>やJ-STORE、JDreamUといったデータベースのデモを行い産学連携のきっかけ-シーズとの出会い-を支援します。また、シーズを活用した産学連携による研究開発を支援するJSTの最適な公募事業を紹介しますので、ぜひお立ち寄りください。





<連携・ライセンスについて>
テクノネットワーク四国(四国TLO)技術移転部
TEL:087-811-5039   FAX:087-811-5040
mailtlo@s-tlo.co.jp