豊橋技術科学大学 新技術説明会 2009年7月17日(金)
会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)
 
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電子回路
極限まで簡素化されたアナログ信号加算器とその応用
Maximum-Simplified Analog Signal Adder and its Application
13:30〜14:00
豊橋技術科学大学 インテリジェントセンシングシステムリサーチセンター
グローバルCOEプログラム 特任准教授 西田 芳雄
http://www.gcoe.tut.ac.jp/
新技術の概要
本新技術は、2つ以上のアナログ信号を加算するという、基本的かつ応用性の高いアナログ信号処理回路を非常に簡単な構成で実現するものである。さらに、その応用例の一つとして高性能なアナログ/ディジタル変換器を実現している。
従来技術・競合技術との比較
主としてアンプを用いるアクティブ方式と、不要な容量カップリング加算がある。前者では、加算用のオペアンプが必要であり、後者では、寄生容量も考慮した信号減衰が問題である。本技術は高価なオペアンプが不要で、かつ信号減衰がないアナログ加算器を提供する。
技術の特徴
・非常に簡単な回路構成にて信号に係数を乗せた上でアナログ信号の加算ができる
・低電圧かつ省電力で上記アナログ加算動作が可能である
・将来的な超微細回路構成や立体的な回路構成にも応用が可能である
想定される用途
・センシング回路と高集積化されたデータ変換回路
・低信号減衰性を生かした大規模ニューロ信号処理回路
・VLSIに組込み可能な高スループットを生かしたアナログ信号処理回路
関連情報
・試作可能
・共同開発可能

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2

テキストマイニング
特許文書からの情報抽出システム
Pantent information extraction system
14:00〜14:30
豊橋技術科学大学 工学部 知識情報工学系 教授 増山 繁
http://www.smlab.tutkie.tut.ac.jp/
新技術の概要
特許文書より技術上の課題や効果を抽出することは、パテントマップの自動作成、技術動向の解析などに役立てることができる。申請者らは、手がかりとなる表現をもとに、特許文書中から技術上の課題や効果に相当する表現を自動的に抽出する技術を開発した。
従来技術・競合技術との比較
特許文書中の意味に着目し、効果等の情報を自動的に抽出する手法はほとんど存在しなかった。特許文書の解析手法としては、単なるキーワード抽出等の語レベルの情報に基づく主成分分析・クラスタリングが主流であり、詳細な意味レベルでの解析は不可能であった。また、効果等の情報を抽出する手法も存在するが、精度等の点で実用化にはほど遠かった。
技術の特徴
・効果や技術上の課題が精度よく抽出できる
・手作業で作成する辞書を使用せずに済み、システム開発に手間がかからない
・技術上の課題や効果などの詳細な特許文書中の意味に着目したパテントマップが作成できる
想定される用途
・知財部門へのパテントマップ提供
・研究開発部門の意志決定
・パテントマップを利用したマーケティング

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3

計測・信号処理
寄生的離散ウェーブレット変換による異常信号検出技術
Abnormal signal detection technique using a parasitic discrete-wavelet transform
14:30〜15:00
豊橋技術科学大学 工学部 生産システム工学系 教授 章 忠
http://is.pse.tut.ac.jp/
新技術の概要
実信号マザーウェーブレットを用いる離散ウェーブレット変換と、寄生フィルタを用いるウェーブレット瞬時相関により、実時間で非定常信号あるいは定常信号の強さと時刻を同時に検出することができる。
従来技術・競合技術との比較
従来技術には、対象信号の非定常成分の強さと発生時刻を同時に検出できないという欠点がある。例えば、相互相関法は平均的な相関値のみを検出し、パターンマッチング法は発生時刻しか検出できない。
技術の特徴
・時間と周波数を同時に検出することで未知の非定常信号の発生と強さを抽出できる
・検出精度が非常に高い。音信号の場合、検出誤差は−15dB程度である
・実時間で新技術を実行することができる
想定される用途
・異常音の検出および抽出
・再現が困難な信号の解析
・雑音成分が大きい環境でも的確にターゲット信号を抽出
関連情報
・試作へ対応も可能

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4

食品検査・薬品
芽胞形成細菌に特異的に結合するRNAアプタマー
An RNA aptamer that specifically binds to spore-forming bacteria
15:10〜15:40
豊橋技術科学大学 工学部 エコロジー工学系 教授 菊池 洋
http://rna.eco.tut.ac.jp/
新技術の概要
ある標的へ特異的に結合するRNAを創製することができ、これをRNAアプタマーと言う。バイオ・食品分野で芽胞形成菌(品質低下を起こす菌:ジオバチルス菌、モレラ菌、枯草菌)の検出プローブとし得るRNAアプタマーの取得に成功し、標識化も完了した。
従来技術・競合技術との比較
原料中に混入した芽胞形成菌は、サンプリング後の培養によってしか検出できず、この検出に数日かかるため、リアルタイム検出が不可能であった。アプタマーを使えば瞬時に検出できる。
技術の特徴
・検出プローブとし得るRNAアプタマーの取得および標識化完了
・芽胞形成菌のリアルタイム検出
・検出ばかりでなく芽胞形成菌の除去法へと発展できる
想定される用途
・牛乳や乳製品原料中の芽胞形成菌の検出と除去
・芽胞形成能をもつ病原菌の検出と除去
関連情報
・配列情報を提供できるので業者に合成を依頼

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5

無線ネットワーク
電波の4次元的ゆらぎと伝播相反性を利用した秘密鍵共有技術
Secret Key Sharing Scheme Based on Radio Wave Space-Time Ambiguity and Propagation Reciprocity
15:40〜16:10
豊橋技術科学大学 工学部 情報工学系 教授 大平 孝
http://www.comm.ics.tut.ac.jp/main/index.html
新技術の概要
空間的に離れた2点間で鍵情報を無線で共有する。原理は、電波で鍵情報を送るのではなく、電波が上りと下りで同じ伝播特性(減衰量・遅延量)となることを利用している。電波が時間的・空間的にゆらいでいるので第3者は電波を受けても鍵を盗聴することができない。
従来技術・競合技術との比較
暗号通信などに用いられる鍵として、現状では公開鍵方式が主流である。公開鍵は計算量的安全性によって安全性を担保しているため、将来盗聴者の計算能力が高くなると解読される危険性がある。これに対し、この技術では電波のゆらぎという物理的安全性に基づいているのでこのような不安がない。
技術の特徴
・数学的技術ではなく、可変指向性アンテナによる物理的技術である
・鍵はランダムに生成され、ユーザの手を介する必要がない
・一旦共有した鍵は場所が変わっても使い続けられるし、毎回使い捨ても可能
想定される用途
・秘匿無線通信
・耐盗聴情報共有
関連情報
・プロトタイプのデモ展示可能

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6

衝撃緩和・新規材料
高速変形により軟化するエネルギー吸収樹脂材料の開発
Development of resin softened under high deformation rate for energy absorption
16:10〜16:40
豊橋技術科学大学 工学部 機械システム工学系 教授 足立 忠晴
新技術の概要
通常の変形速度、温度では高い弾性係数および強度を有し、高速変形時に低い弾性係数および強度、大きい破断伸びを有するような軟化する樹脂材料を提案する。
従来技術・競合技術との比較
従来のエネルギ吸収材料は低弾性係数、低剛性、低強度であり、構造材料として必ずしも適切なものではなかった。本材料は通常の樹脂材料とは逆に高速変形時に対して軟化することが大きな特徴であり、通常の使用時には低減衰、高強度、高剛性を有する材料である。
技術の特徴
・通常の使用状態で高剛性、高強度であり、高速変形時に軟化する
・軟化する変形速度を調整することが可能である
・エネルギ吸収量を調整することが可能である
想定される用途
・自動車用エネルギ吸収部材の材料(バンパー、内装材料)
・航空機・ヘリコプターのエネルギ吸収装置用材料
・ヘルメットなどの人体防護器具用材料

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展示
豊橋技術科学大学における産学連携に関する取り組みや当日発表以外のシーズをパネル展示などで紹介します。科学技術振興機構では、大学の技術シーズが一括して検索できる e-seeds.jp <技術シーズ統合検索システム>やJ-STOREJDream II といったデータベースのデモを行い産学連携のきっかけ-シーズとの出会い-を支援します。また、シーズを活用した産学連携による研究開発を支援するJSTの最適な公募事業を紹介しますので、ぜひお立ち寄りください。




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