電気通信大学 新技術説明会 2009年5月12日(火)
会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)
 
1

化学
ホタル生物発光を利用した多色発光材料
Innovation of Multicolor Emission Material based on Firefly Bioluminescence
10:40〜11:10
電気通信大学 電気通信学部 量子・物質工学科 助教 牧 昌次郎
http://scienceportal.jp/newtech/081218/
http://jstore.jst.go.jp/cgi-bin/techeye/detail.cgi?techeye_id=85
新技術の概要
ホタル生物発光系の発光体となる『基質』の化学構造を構造活性相関データに基づきデザインし、『基質アナログ』を有機合成することで、世界で初めてRGB発光(450, 560, 680nm)を達成した。さらに発光機構の科学的な解析に基づいて、新規発光活性向上技術(従来比100倍以上)も開発した。多色人工発光系技術の詳細に加え、新材料の新しい利用と応用、新技術創成に向けた展開についても紹介する。
従来技術・競合技術との比較
ホタル生物発光系を利用して、世界で初めてRGB(450, 560, 680nm)発光基質を開発した。またアナログ基質により、可視領域をほぼ網羅する発光色を準備している。
技術の特徴
・酸素センサ(食品等の保管状態の可視化)
・クラックチェッカー(探傷試験等の検査試薬)
・発光シール(人体に無害な発光材料の利用)
想定される用途
・発光標識材料、検査薬
・発光剤
・発光マーカー
関連情報
・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

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2

機械
かわいいキャラクターを実現する物理シミュレーションとメカニズム
Physics simulation and mechanism for cute characters
11:10〜11:40
電気通信大学 電気通信学部 知能機械工学科 准教授 長谷川 晶一
http://haselab.hi.mce.uec.ac.jp
新技術の概要
ユーザの動作に合わせてかわいらしい反応動作を生成するために必要な、物理シミュレーションに基づいた動作生成技術と、柔らかさを損なわずにぬいぐるみを動かす機構を紹介する。
従来技術・競合技術との比較
キーフレームアニメーションに慣れたアニメータにとって使いやすく、少ないキーフレームから効率的に動作を生成できる。
技術の特徴
・キーフレームアニメーションに慣れたアニメータにとって使いやすい
・多様な反応動作を少ない労力でデザインできる
・ぬいぐるみのやわらかさを損なわず、丈夫でこわれにくい機構で多様な動きを表現できる
想定される用途
・デジタルゲーム
・玩具
・対話エージェント

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3

電気
3つのセンサ出力のみを用いた高速高精度な配管探傷装置
A Leakage Magnetic Flux Method for Pipe Crack Detection with Three Fourier Coils
11:40〜12:10
電気通信大学 電気通信学部 知能機械工学科 准教授 奈良 高明
http://www.nmst.mce.uec.ac.jp/naralab/index-naralab.htm
新技術の概要
傷位置から漏洩する磁束のフーリエ係数を計測する2つのコイルと1つのループコイルという簡単な構成で、配管上の傷の周方向位置を、高速かつ高精度に同定する手法を提案する。
従来技術・競合技術との比較
従来、磁気センサを周方向にアレイ状に配置し(例えば24個のホール素子アレイ)漏洩磁束の最大値部分を検出していたのに対し、わずか3つのセンサで定位が可能であり、簡便かつ高速な定位に適する。
技術の特徴
・磁気双極子とみなせる対象の位置推定が可能
・3つのみのコンパクトなセンサ構成
・定位手法はセンサ出力の比をとるのみであり、リアルタイム定位可能
想定される用途
・工場配管の探傷
・天然ガスパイプラインの探傷
・パイプ状・棒状磁性材料表面の探傷

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4

通信
実世界志向型ヒューマンインタフェース 〜日常生活における視覚・触覚提示〜
Real-World Human Interface
13:30〜14:00
電気通信大学 電気通信学部 人間コミュニケーション学科 准教授 梶本 裕之
http://kaji-lab.jp
新技術の概要
実世界での利用を想定したヒューマンインタフェースを提案している。ハンドルタイプの触覚提示デバイス、卓上の簡便な群ロボットデバイス、周辺視野を用いた運動感覚増強デバイスを中心に紹介する。
従来技術・競合技術との比較
コンピュータの入出力を容易化することを目的とした従来のヒューマンインタフェースに対して、実世界での利用が可能であり、かつ触覚を中心とした提示技術によって直接的、明示的な感覚提示が可能である。
技術の特徴
・ハンドルを持つあらゆる道具,例えばスポーツ用品に対する触覚提示による教示システム
・マイクロマシンの駆動を利用した搬送作業システム
・速度感覚提示によるゲーム機のそう快感の向上
想定される用途
・自動車のハンドルにおける触覚提示
・卓上の実物体の動きを利用したボードゲーム
・速度感覚提示による爽快感を利用したスポーツ用補助具

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5

通信
高効率高信頼コグニティブ無線ネットワーク
High Efficiency High Reliability Cognitive Wireless Networks
14:00〜14:30
電気通信大学 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター 准教授 藤井 威生
http://www.awcc.uec.ac.jp/fujiilab/
新技術の概要
本技術は既存の無線LANと周波数を共用し、かつ既存の無線システムのデータ伝送能力を落とさずに、新たな無線分散システムを構築するための手法を提供するものである。ここでは、既存システムの利用率をベースにしたアクセス制御により周波数共用を実現する。
従来技術・競合技術との比較
従来の無線LANなどで利用されている周波数共用技術CSMAはシステムの優先順位が付けられず、周囲の利用率に寄らずに動作するため、優先度の異なるネットワークで周波数共用するには適さなかった。本技術でコグニティブ無線と呼ばれる将来の高効率無線の基盤技術の一つとして期待される技術である。
技術の特徴
・周囲の環境を認識した上で適応的に動作する無線システムの構築
・既存システムのデータ伝送を保護した上で最大限の周波数資源を活用可能
・自律分散的な適応無線ネットワーク構築
想定される用途
・既存無線LANとの周波数共用システムへの適用
・優先度を備えた高効率高信頼無線LANの実現
・無線センサーネットワークの高信頼化への貢献

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6

通信
ネットワーク経路制御技術
Network Control Technologies
14:30〜15:00
電気通信大学 電気通信学部 情報通信工学科 准教授 大木 英司
http://oki.ice.uec.ac.jp/index.html
新技術の概要
インターネット通信においては予測困難な通信需要量の変動が生じることがあり、そうした場合でも、既存の通信方式に変更を加えることなく、通信需要を適切に通信経路を制御を特徴とするネットワーク経路制御技術である。
従来技術・競合技術との比較
従来方式では、普及している既存通信方式への大幅な変更が必要であり、相互接続性の問題もあり、実際のネットワークにはほとんど適用されていない。
技術の特徴
・既存の通信方式に変更を加えなくても高品質なインターネットサービスを実現できる
・予測困難な通信需要量の変動にも強い
想定される用途
・ルータ
・ネットワーク制御装置
・ネットワーク設計装置

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7

情報
液晶ディスプレイ上で利用する透明バーコード
Transparent Barcode on an LCD
15:10〜15:40
電気通信大学 大学院情報システム学研究科 情報メディアシステム学専攻
教授 小池 英樹
http://www.vogue.is.uec.ac.jp/~koike
新技術の概要
特定の偏光フィルムを組み合わせることにより、液晶ディスプレイ上で透明なバーコードを実現する技術。
従来技術・競合技術との比較
赤外線反射材と赤外線カメラを用いて紙等に印刷されたバーコードを不可視にする技術は存在するが、背景が透けて見える透明なバーコードを実現する技術はこれまで存在しない。
技術の特徴
・バーコードが透明であるため背景映像を隠蔽しない
・ハードウェアは液晶ディスプレイとカメラのみ
・バーコードを添付した透明なシートを重ね合わせができる
想定される用途
・液晶ディスプレイ上での擬似電子ペーパー
・携帯電話による壁型ディスプレイとの対話
・アーケードゲーム

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8

情報
MPEG2/4圧縮データからのカット点・シーン検出法の応用
Application of a method for detecting cut points and highlight scenes from MPEG2/4 compressed data
15:40〜16:10
電気通信大学 大学院情報システム学研究科 情報ネットワークシステム学専攻
教授 森田 啓義
http://www.appnet.is.uec.ac.jp/~morita
新技術の概要
膨大な数のビデオデータの中から見たい場面を素早く探し出すために、必要なシーンに効率よく、素早くアクセスするために、MPEG2/4で圧縮された動画像データを直接処理することによって、ストーリー上意味のあるハイライトシーンを検出するシステムを提供する。
従来技術・競合技術との比較
画面内に占める芝の割合や、動きベクトル、歓声の特徴などから画面の切り替るショットまたはシーンの一部を判定する技術はすでに提案されているが、本発明では、意味のあるシーンは複数の特定のショットから構成されるものとして、シーンの範囲を特定する。
技術の特徴
・MPEG内部コードを利用した高速かつ計算コストがかからない動画像解析手法
・部分復号による動きベクトルならびに色情報成分の抽出
・動画像圧縮データを画面の切り替わるショット単位に記号化。意味のあるシーンを特定のショット記号列として抽出。
想定される用途
・スポーツ番組(野球・サッカーなど)を録画しながら、ハイライトシーンのタグを自動生成(CMスキップ含む)
・ホームビデオカメラの自動編集機能
関連情報
・外国出願特許あり

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9

情報
軽量シーンアクセスを実現するモバイルビデオ配信技術
Mobile Video Delivery Technology for Light-weight and Scene Content Access
16:10〜16:40
電気通信大学 大学院情報システム学研究科 情報ネットワークシステム学専攻
  准教授 笠井 裕之
http://klab.appnet.is.uec.ac.jp/
新技術の概要
ユーザの視聴シーンとは異なる関連シーンビデオ情報を、ユーザ操作と連動する形で非同期に取得することで、ネットワーク状況の影響を低減しながらシーンスキップ等高速なコンテンツアクセス機能を提供するモバイル用ビデオ配信技術。
従来技術・競合技術との比較
コンテンツアクセスを高速化させる技術として”Mojie”があるが、単にシーンサムネイルを表示するにとどまり、シーンアクセス後の低遅延なコンテンツ再開は実現できないが、新技術では非同期取得ビデオを用いることで、アクセス後の再開を高速・低遅延に実現できる。また、各種携帯OSへの実装も完了済みである。
技術の特徴
・ユーザコンテキストに応じたビデオ情報の非同期プレキャッシング技術
・プレキャッシュした端末内蓄積ビデオとネットワーク蓄積ビデオのシームレスな連携再生技術
・各種携帯組込みOS(Windows Mobile/iPhone/Linux/iAppli)への各種コーデック/プロトコル/制御方式等の実装技術
想定される用途
・情報家電ネットワークへのリモートアクセス
・監視カメラ映像へのモバイルアクセス
・ユーザ間コンテンツ共有による広告システム
関連情報
・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

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展示
電気通信大学における産学連携に関する取り組みや当日発表以外のシーズをパネル展示などで紹介します。科学技術振興機構では、大学の技術シーズが一括して検索できる e-seeds.jp <技術シーズ統合検索システム>やJ-STORE、JDream II といったデータベースのデモを行い産学連携のきっかけ-シーズとの出会い-を支援します。また、シーズを活用した産学連携による研究開発を支援するJSTの最適な公募事業を紹介しますので、ぜひお立ち寄りください。





<連携・ライセンスについて>
電気通信大学 産学官連携支援部門
TEL:042-443-5780   FAX:042-443-5108
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