| 17 新しいデンドリマー型MR用造影剤の調製と有用性 |
静岡大学 工学部 物質工学科 教授
山下 光司
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~t-materi/index.htm
http://www.shizuoka.ac.jp/~rikouken/japan/master/material/bunkinou/yamashit.htm
浜松医科大学 医学部附属病院 放射線部 助教授
竹原 康雄 |
| 技術概要 |
| MR画像診断には非特異的なGd-DTPA造影剤が使用されているが、これは静脈投与後血管外に速やかに漏出する。血管内に停滞する性質のある特異的造影剤があれば、MR検査の診断能や検査の費用対効果が向上できる。本技術は、血管や血液に富んだ腫瘍を特異的かつ有効に画像化するための造影剤を提供する。 |
| 従来技術・競合技術との比較 |
| 従来のMR用造影剤Gd-DTPAは血管外に速やかに漏出する非特異的造影剤であり、血管造影は難しい。競合技術には血管内造影剤のSPIOがあるが、そのコントラストは専らT2強調画像で計測されるものである。本技術は、T1強調画像で計測できる血管内造影剤であり、そのMR造影剤としての実用化は大いに期待される。 |
| 技術の特徴 |
・Gd-DTPA錯体をコアとし糖を外殻とするシュガーボールデンドリマー構造を有する新しいMR用造影剤である。
・外殻部の糖の分子認識能に基づいた組織特異性を備えるMRI造影剤である。
・生体に経静脈投与後、一定時間にわたり血管内に停滞する性質がある。
・血管内造影剤として有効であり、分子量が低く、体外排泄に適している。
・癌(特に富血性腫瘍)のMRI造影剤として有効である。
・アンテナ部分の外殻の糖やその誘導体の種類を変化させることによって特異性を可変にし得る。 |
| 想定される用途 |
・MR血管画像(MR angiography: MRA)への応用。
・肝細胞癌をはじめとする富血性腫瘍の診断能を向上する。
・糖および誘導体の種類を選択することにより造影剤と画像化ターゲットの関係を特定する。 |